ATTS1201:1987、ATTS1201:2016 光及び汗に対する染色堅ろう度試験方法 |
JIS L 0888 で使用する人工汗液では染料によって光及び汗の複合で生じる変退色の実態の再現性が低いため、消費者クレーム及び品質管理に適切に対応できていなかった。そこで、光による還元作用を考慮に入れた新しい人工汗液の開発を行った。この研究成果を基にJIS化された試験法である。
ATTS1301:1991 ポリエステル繊維染色品の溶剤による色泣き堅ろう度試験方法
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この規格は、ポリエステル繊維染色加工品のドライクリーニングにおける濃色染色部分から淡色部分への色泣きを評価するための試験法である。
「色泣き」は、JIS
の洗濯や汗に対する染色堅ろう度試験方法では十分に再現されないケースが多いため、各社独自の方法で評価されてきた。この規格は、色泣き試験について再現性の高い安定した条件で実施することを目的に研究し、作成した試験法である。
ATTS1401:2000 染色堅ろう度試験に用いる添付白布・石けん洗剤に起因する汚染性の評価方法
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染色堅ろう度試験で生じる試験結果(等級)の差異(誤差)は、試験が適正に運用でされた場合でも、人為的な判定誤差により生じることが多く知られているが、資材(添付白布・石けん・洗剤等)の種類に起因している可能性があるという経験をしている声を聞くことがある。添付白布の規格は染色堅ろう度用添付白布(JIS
L 0803)に汚染性・pH 等が規定されているが、ほとんど確認試験が行われていない状況であり、各社が使用している各供給先の添付白布の汚染性を評価することと汚染性試験の条件・方法を確認することが必要と考えられる。事実、染色堅ろう度用の添付白布は各サプライヤーから供給されているが、JISにはその規格が決められているものの、汚染性の試験が行われているとは聞かない。この規格は、添付白布及び石けん・洗剤の差異による染色堅ろう度試験の試験結果に対する影響の有無を確認する試験法である。
ATTS2102:1992 衣料用ポリウレタン加工素材の経時変化に対する評価方法 (人工汗液ジャングル試験方法)
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市場で流通している通称コーティング又はラミネート加工素材といわれる商品の膜成分は、ポリウレタンやアクリル系、PVC(塩化ビニル樹脂)、ゴムなどであるが、特にポリウレタンを使用した商品が圧倒的なウェイトを占めている。このポリウレタンを使用した商品において、取り扱い又はクリーニング後に、はく離や粘着、脱落などのトラブル発生が数多く見られるようになった。この規格は、実用的な衣料用ポリウレタン生地の経時劣化に対する試験方法とその評価方法である。
ATTS3101:1994 ウォータースポット現象の評価方法
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この規格は、JIS
では詳細が規定されていないウォータースポット現象の評価方法について作成した規格である。また、解説には、ウォータースポットの発生原因とその軽減策についての詳細を記載している。
ATTS3201:2003 フリースの外観変化(毛寄れ現象)評価方法
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この規格は、JIS
では詳細が規定されていないフリースの外観変化(毛寄れ現象)の評価方法について作成した規格である。フリースの外観変化(毛寄れ現象)評価について、「ピリング試験されたフリースの外観に対する判定方法及び表記方法」及び「ATTS毛寄れ判定標準写真」を掲載した。